2026/02/25 10:40

夕暮れ時。

玄関の靴箱の上で、『うさぎ』は耳をすませています。

ガチャリ、と扉が開く音。
あなたの足音は、朝に出かけた時よりも、少しだけ疲れているように聞こえました。

「おかえりなさい」

うさぎは、あなたが今日一日抱えてきたたくさんのため息を、
そのモコモコの体で、全部ふんわりと受け止めます。

「よく頑張ったね。もう、ここで休んでいいんだよ」

あなたがその柔らかな体を両手でそっと包み込むと、
冷たかった指先から、ポカポカとした優しい温度が伝わってきました。
ここはもう、誰もあなたを急かさない、あなただけの安心できる場所です。